2017/06/26

オカメインコを栄養失調で死なせてしまった話

△去年の今頃に描いた絵です。

オカメインコを栄養失調で死なせてしまった話

オカメインコの件で検索してきた方は、前後の記事は読まないでください、鳥に関係ないオタクの話しかないです。


逆に、オタク関係でいつも見てくださっている方で、苦手な方は読むのをさけてください。



2017年6月20日、16時半頃、家のオカメインコ(名前:まる、享年約5歳)を私の知識不足で死なせてしまいました。
どうしてこなってしまったか、少しでも多くの人に読んでもらって、一羽でも多くのインコが同じ目にあわないよう、まるのためにも書いていきたいと思います。

結論から言うと本当に私の知識不足です。
やるべきことが出来なかったから死なせてしまった。
知識がちゃんとあればまるはきっと生き延びたと思います。

まず、私はオカメインコの他にもニワトリを飼っています。
ニワトリがかわいくて、オカメインコと遊ぶ時間をニワトリの方にシフトしてしまいました。
オカメインコは約1.5mの正方四辺形のアミの中で一日中放鳥はしていましたが、ニワトリが来てからはとくに触れ合う時間がほとんどありませんでした。
(もともと昔から放鳥時はアミの中に私が入って遊ぶ形でした、1.5mと聞くと狭そうに聞こえますが結構飛びまわれるくらい広いですし、拾い食いや逃げ出したりは絶対しないのでその点は安心です)

昔はちゃんとやっていた体重測定はここ1年ほど一切していませんでした。

まずここで、オカメインコの日常の変化に気がつけませんでした。
せめて毎日手に乗せて撫でていれば、体重の増減はわかったと思います。
まるがいつから体重が減り始めたのか、私にはわかりません。
(鳥は羽がふわふわなため、お腹の肉付きの様子がわかりませんでした、羽は亡くなってもなおつやつやした綺麗な羽でした)

そして、他の同居人合わせて3羽のオカメインコを同じケージで飼っていたので、フンがどれが誰のかわかりませんでした。
でも、フンをチェックしていれば、消化不良や黒いフンはみつけられたはずですが、私はろくにチェックもせずに丸めて捨ててしまっていました。
ニワトリのフンやおしりの健康状態はよくチェックしていたのに、オカメには一切していませんでした。

18日、同居のぷうが粘性の泡(ヨダレ)を大量に吐きました
その日は近くで唯一あいている動物病院にぷうだけをつれて行き、薬をもらいました。(ひどく雑な診察内容でした)

19日、ぷうとまるが膨らんで丸くなっていました。
このとき、2羽見てくれる病院を探しました、とても腕の良い病院に緊急で電話をかけたら予約のお客様が優先なのでと言われ半ば断られた感じで営業している遠くのバードクリニックに連れて行きました。
この時点で、意地でも最初に電話したバードクリニックに連れて行っていれば鳥の負担にもならずに、何とかなったかもしれません。(近くの同じ系列のバードクリニックは休みでした)

このとき、私はぷうの方が状態が悪いと思っていたのですが、まるの方が深刻でした。

遠くのバードクリニックも、決して悪いところではなかったと思うのですが、「まるは命にかかわるくらい痩せてます、明日にでもを近くの病院にいって栄養をもらった方が良い」言われ、薬のみを出されました。
このときにちゃんと私の知識があれば、強制給餌なり、私があげる用のフォーミュラを買うなり、入院なりを選択できたのですが、今先生がやらないってことはそういうことなのだろうと薬だけもらって帰ってしまいました。このときまるの体重は64.5g(平均体重82g程)でした。(ぷうは67.5g(平均体重75g程))
この時まるは、ごはんもよく食べるし(フンには細菌がかなり確認でき、シードも未消化でかなり出てしまっていましたが)羽ばたくことはできたので、まだ平気だと考えていました。
しかし、普段はカキカキが気に食わないとあまがみをするまるが、このときは一切怒らずに、私に甘えて、助けを求めてきました。

家に帰って薬を飲ませたら、まずかったのかそのうの中のものを吐いてしまいました。
その時に体重が60gになってしまっていました。

ネットや先生によって危険体重の情報は色々ありますが、オカメインコは平均体重よりも10g以上減ったらかなり異常と思って間違いないです。
そんなことわかるよ!と思われるかもしれませんが、その時の私は気付けませんでした。
一見ふんわりしていても、お腹は骨が出っ張っていてがりがりでした。

表に不調を出さない鳥の大事なSOSをことごとく見過ごしてました。
ひとつひとつ、全てちゃんと見ていれば絶対にまるを死なせなかったと思います。

夜、温めてあげようと思ったのですが、皆と一緒にいたいというので、ケージに入れて、温める機械をそばに置いてあげました。

夜明け、床でうずくまってるまるを見て、やはり隔離して温めなくてはだめだとベッドのそばに温める機械を持ってきました、このときはまだ、歩いたり、ジャンプしたりしてました。(飛ぶことはできなくなっていました)

次の日、病院の営業開始時間とともに予約を入れ早退をしてあわてて家に帰りました。
まるはギリギリ生きていましたが、もう歩くことがギリギリの状態でした。
足の力も弱く、私の手にしっかり掴まることができませんでした。
それでも、私に甘えてきて、助けを求めてきました。
ごはんも食べられなくなっていました。体重は59gでした。
午後の診療に向かう途中の車の中で、抱いていいものか、そっとしておいた方が良いものか悩み、そっとしておいたのですが、揺れがきびしかったのか、寒かったのか、力尽きて倒れてしまいました。
抱いてあげていれば、揺れや寒さは軽減できたかもしれません、移動用ケージをくるんでいた毛布をめくったときに、横になっていました。
あわてて抱き上げると、温かく、まだ柔らかいけど、もう目をあけることのできないまるになっていました。
抱き上げた瞬間まで、生きていたのか、抱き上げた瞬間にはもう心臓が止まっていたのかはわかりませんでした。
ただ、何度も確認をしているうちに、ゆっくりと死後硬直していくまるを感じて、もうどうにもならないのだと、思いました。

どうにかできるときに、なんでどうにかしてあげなかったのかと、本当に後悔ばかりです。

かわいくて、大好きで、自分の子供のように愛しい子を、どうしてこんな目にあわせてしまったのだろうと、本当に悔やんでも悔やみきれません。

正直なところ、いろいろな病院にかかってしまいましたが、病院よりも飼い主さんの方が絶対に愛鳥のことをわかっています。
病院は、知識の中から一番当てはまる症状を言いますが、それがかならず正解とは限りません。
ひとりひとりの個体によって全く違う症状にもなりえます。

愛鳥の「普通」を絶対に把握しておいてあげてください。
そして”調子が悪くなってから”ではなく、”調子が悪くなる前”に、いろいろな記事を見て、こんなときどうすればいいか、という知識を頭に入れておいてください。「こんなこと書いてあった気がするな」程度でも良いんです。知っておいてください。
そして、できれば病院に愛鳥の「普通」を知らせておいてください。
定期的な健康診断をしてください。
先生が愛鳥の普通を知っていれば、より正しい症状を導き出してくれる可能性が上がります。

まるが亡くなって、まるに教えてもらったことで、私ができることは、残りの二羽を絶対に同じような目にあわせないことです。
そして、できれば、同じような子がいないように皆さんに少しでも知ってもらおうと、こうして記事にすることです。

亡くなるまで、気がつかなかったのですが、コンパニオンバードは自分にとって我が子のような存在です。
犬や猫とは違うベクトルの(犬や猫は兄弟姉妹のような、家族という感じがします。)大事な存在に、私は感じました。

もちろんそれはひとそれぞれで、「鳥ごときで大げさな」と思う方や、「ありえない、こいつが死ねばよかったのに、鳥さんかわいそう」と思う方もいると思います。

それでも、私はまるに教えてもらったことを、少しでも無駄にしたくないと思い、こんなにひどい内容ですが、記事にさせていただきました。
気分が悪くなられた方がいらっしゃいましたら、すみません、読んでいただきありがとうございました。

まる、大好きです、本当にごめんね、そしてありがとう。

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